ナチュログ管理画面 その他 その他 九州・沖縄 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

2011年07月06日

No.019:スズキラヂウムコー

ようこそ大日本衛生資料室へ。 本日ご紹介する資料はコチラ・・・


資料No.019:スズキラヂウムコー
No.019:スズキラヂウムコー
   品名 : スズキラヂウムコー
   製造 : 鈴木栄春堂製薬所
   販売 : 福井薬業株式会社
   分類 : 湿布薬(鎮痙並ニ消炎ノ霊効薬)
   年代 : 昭和15~18年(1940~1943年)
   定価 : 20銭(5枚入)
   寸法 : 8.6×5.2×1.6cm
   在庫 : 1個


不思議によくきく「スズキラヂウムコー」です。

推測するにラジウム鉱石の練り込まれた湿布薬だと思います。
「コー」は「膏」のことですかね?

販売側が「不思議に」など効果を不思議がっては駄目だと思いますが・・・

現在はラジウム温泉の効能などが知られていますが、当時は効能が解明されておらず、
「不思議に」や「霊薬」と言った文言に至ったのでしょうか?
ちなみにラジウムは大量に浴びると人体に有害ですが、少量だと無害らしいです

製造元の「鈴木栄春堂」、販売元の「福井薬業」の沿革については詳細不明。



外箱
No.019:スズキラヂウムコー
No.019:スズキラヂウムコー
これと言って特筆すべき点いない、この時代の一般的なデザインですね。


漢字が「旧字体」で書かれている、いわゆる「旧字体モノ」ですので、
昭和30年以前の品であると推測出来ます。

横書き文字が右から左に書かれている、いわゆる「右書きモノ」ですので、
戦前~戦後直後の品であると推測出来ます。

住所に「東京市」と記載されている、いわゆる「東京市モノ」ですので、
明治22年~昭和18年の品であると判断出来ます。

また、裏面の住所には明治元年~昭和18年に存在した「東京府」の文字が確認出来ます。
「東京市モノ」よりも年代は絞り込めませんが、
一応戦前の品を表す「東京府モノ」と呼ぶことにしましょう。

収入印紙が貼られていませんので、大正15年以降の品であると判断出来ます。

価格単位が「銭」となっていますので、昭和28年以前の品であると判断出来ます。

「マル停」(停止価格)が押されている価格統制品、いわゆる「統制品モノ」ですので、
昭和15~21年の品であると判断出来ます。

以上のことから、この品が昭和15~18年に製造されたと判断出来ますね。



残念ながら未開封品の為、中身をご紹介することが出来ません。



この薬品に関する追加情報をお持ちの方は、
「コメント」または「メッセージを送る」から御教授下さい。

それでは、またのお越しを・・・



【室長日誌】
 本日は特になしです・・・


【関連リンク】
 ラジウム - Wikipedia


【当資料室の注意事項】
 ●ご紹介する薬品に違法な物は含まれておりません(・・・多分)。
 ●記載されている情報はネットで軽く調べた程度のモノです。
 ●薬の年代特定に関しては『レトロな薬の年代特定法』を参照して下さい。
 ●「旧字体モノ」「右書きモノ」などの「〜モノ」は私が勝手に名付けただけです。
 ●「陸軍衛生材料廠」の品を「陸軍衛生材料」としていますが、私が勝手に呼んでるだけです。
 ●米帝の薬品類は『パイル二等兵の露営日記』にてご紹介致します。


同じカテゴリー(湿布薬)の記事画像
No.134:トクホン
No.098:浅井万金膏
No.087:フジメンチール
No.058:ママープラスター
No.037:ネオエントー
同じカテゴリー(湿布薬)の記事
 No.134:トクホン (2019-12-14 12:00)
 No.098:浅井万金膏 (2017-04-30 12:00)
 No.087:フジメンチール (2014-01-18 12:00)
 No.058:ママープラスター (2013-02-17 12:00)
 No.037:ネオエントー (2012-03-23 12:00)

Posted by パイル二等兵 at 12:00│Comments(0)湿布薬
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
No.019:スズキラヂウムコー
    コメント(0)