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2011年07月12日

No.020:アミノピリン錠

ようこそ大日本衛生資料室へ。 本日ご紹介する資料はコチラ・・・


資料No.020:アミノピリン錠
No.020:アミノピリン錠
   品名 : アミノピリン錠
   製造 : 小谷製薬所
   分類 : 鎮痛解熱剤
   年代 : 昭和21~30年(1946~1955年)
   定価 : 不明
   寸法 : 9×1.5×1.5cm(外箱)
   在庫 : 1個

副作用たっぷりの「アミノピリン錠」です。

以前入荷した「No.10:ネオピラミトン錠」と同じ成分の鎮痛剤ですね。
現在では副作用が多すぎて昭和52年(1977年)に使用禁止、
昭和54年(1974年)には日本薬局方からも削除されています。

ちなみに「日本薬局方」とは日本の医薬品に関する品質規格書のことです。

「日本薬局方」の初版は明治14年1月から明治18年12月にかけて編集され、
その編集者には「No.18:強壮丸」で登場した初代陸軍軍医総監「松本順」、
No.16:ベルツ丸」で登場したドイツ人医師「ベルツ」が加わっていました。


製造元の「小谷製薬所」の沿革については詳細不明。



外箱
No.020:アミノピリン錠
目にも鮮やかな黄色いデザインが特徴的ですね。

正面に「日本薬局方」の文字がありますので、
アミノピリンが日本薬局方から削除された昭和54年以前の品だと推測できます。

しかし実際には昭和52年に使用禁止になっているので、もう少し古い年代でしょうね。

漢字が「旧字体」で書かれている、いわゆる「旧字体モノ」ですので、
昭和30年以前の品であると推測出来ます。

収入印紙が貼られていませんので、大正15年以降の品であると判断出来ます。

「価格統制品」マークが押されていませんので、昭和15~21年以外の品であると判断できます。
また戦後の雰囲気を感じますので、昭和21年以降の品であると推測できます。

以上のことから、この品が昭和21~30年に製造されたと判断出来ますね。



中身
No.020:アミノピリン錠
私が個人的に好きな「試験管型ガラス瓶」です。

遮光の為なのか、ガラス自体が黄色いです。
しかし「ネオピラミトン錠」を見ると錠剤自体も黄色いですね。



この薬品に関する追加情報をお持ちの方は、
「コメント」または「メッセージを送る」から御教授下さい。

それでは、またのお越しを・・・



【室長日誌】
 いや~暑いですね・・・
 気温・湿度ともに高くなると、在庫の薬が劣化しないかと不安です。
 だからと言って、別に何も対策はしてないんですけどね・・・


【関連リンク】
 アミノピリン - Wikipedia
 薬局方 - Wikipedia


【当資料室の注意事項】
 ●ご紹介する薬品に違法な物は含まれておりません(・・・多分)。
 ●記載されている情報はネットで軽く調べた程度のモノです。
 ●薬の年代特定に関しては『レトロな薬の年代特定法』を参照して下さい。
 ●「旧字体モノ」「右書きモノ」などの「〜モノ」は私が勝手に名付けただけです。
 ●「陸軍衛生材料廠」の品を「陸軍衛生材料」としていますが、私が勝手に呼んでるだけです。
 ●米帝の薬品類は『パイル二等兵の露営日記』にてご紹介致します。


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