2012年08月15日
No.045:アスコルチン錠
ようこそ大日本衛生資料室へ。 本日ご紹介する資料はコチラ・・・
資料No.045:アスコルチン錠
品名 : アスコルチン錠
製造 : 株式会社田邊元三郎商店 / 株式会社武田長兵衛商店
分類 : 栄養剤(Vitamin C tablet)
年代 : 昭和15~18年(1940~1943年)
定価 : 不明(100錠入) ※値札は3円60銭
寸法 : 8.5×5.6×3cm
在庫 : 1個
資料No.045:アスコルチン錠
品名 : アスコルチン錠
製造 : 株式会社田邊元三郎商店 / 株式会社武田長兵衛商店
分類 : 栄養剤(Vitamin C tablet)
年代 : 昭和15~18年(1940~1943年)
定価 : 不明(100錠入) ※値札は3円60銭
寸法 : 8.5×5.6×3cm
在庫 : 1個
製薬業界二大巨塔のコラボ、「アスコルチン錠」です。
「アスコルチン錠」の「アスコルチン」とは昭和13年から発売された
「田邊元三郎商店」のビタミンC製剤のこと。
名前の由来はビタミンCの化学名「アスコルビン酸」からでしょうか?
製造元の「田邊元三郎商店」は「東京田辺製薬」の前身、
「武田長兵衛商店」は「武田薬品工業」の前身となっております。
ちなみに「田辺製薬」の前身である「田邊五郎兵衛商店」は「田邊元三郎商店」の本家にあたります。
製造元の「 株式会社田邊元三郎商店」の沿革は以下の通り。
延宝6年(1678年)
「初代田邊屋五兵衛」が大坂土佐堀に「田邊屋振出薬(たなべや薬)」を製造販売する
薬種問屋を開業。
詳細時期不明
「田邊五兵衛商店」と商号変更。
明治34年(1901年)
「初代田邊元三郎」が「田邊五兵衛商店」を独立し、
東京日本橋に薬種問屋「田邊元三郎商店」を創業。
※「初代田邊元三郎」は「十二代田邊五兵衛」の次男
大正10年(1921年)
「株式会社田邊元三郎商店」に改組。
昭和18年(1943年)
「東京田辺製薬株式会社」に社名変更。
平成11年(1999年)
「三菱化学」と合併、医薬事業を分社化・統合して「三菱東京製薬株式会社」を設立。
平成13年(2001年)
「ウェルファイド株式会社」と合併し「三菱ウェルファーマ株式会社」を設立。
平成19年(2007年)
「田辺製薬株式会社」と合併し「田辺三菱製薬株式会社」を設立。
製造元の「株式会社武田長兵衛商店」の沿革は以下の通り。
天明元年(1781年)
「初代近江屋長兵衛」が大阪道修町に薬種仲買商店「近江屋長兵衛商店」を創業。
詳細時期不明
「武田長兵衛商店」と商号変更。
大正14年(1925年)
「株式会社武田長兵衛商店」設立。
昭和18年(1943年)
「武田薬品工業株式会社」に社名変更。
外箱
色使いと言い英語表記と言い、なかなかオシャレでハイカラな印象を受けます。
漢字が「旧字体」で書かれている、いわゆる「旧字体モノ」ですので、
昭和30年以前の品であると推測出来ます。
横書き文字が右から左に書かれている、いわゆる「右書きモノ」ですので、
戦前~戦後直後の品であると推測出来ます。
「株式会社田邊元三郎商店」名義ですので、大正10~昭和18年の品であると判断出来ます。
「株式会社武田長兵衛商店」名義ですので、大正14~昭和18年の品であると判断出来ます。
住所に「東京市」と記載されている、いわゆる「東京市モノ」ですので、
明治22年~昭和18年の品であると判断出来ます。
収入印紙が貼られていませんので、大正15年以降の品であると判断出来ます。
価格単位が「銭」となっていますので、昭和28年以前の品であると判断出来ます。
「マル停」(停止価格)が押されている価格統制品、いわゆる「統制品モノ」ですので、
昭和15~21年の品であると判断出来ます。
以上のことから、この品が昭和15~18年に製造されたと判断出来ますね。
残念ながら未開封品の為、中身をご紹介することが出来ません。
(ビタミンCなので何となく黄色い錠剤のような気が・・・いや、たぶん白でしょうね)
この薬品に関する追加情報をお持ちの方は、
「コメント」または「メッセージを送る」から御教授下さい。
それでは、またのお越しを・・・
【室長日誌】
田辺系の製薬会社が合併を繰り返し、一つになってたとは・・・知らなかった。
今回の記事とは関係ありませんが、本日は「終戦記念日」ですね。
かの大戦に於いて亡くなられた多くの方々にご冥福をお祈りいたします。
【関連リンク】
田辺三菱製薬株式会社ホームページ
武田薬品工業株式会社ホームページ
東京田辺製薬 - Wikipedia
田辺三菱製薬 - Wikipedia
武田薬品工業 - Wikipedia
【当資料室の注意事項】
●ご紹介する薬品に違法な物は含まれておりません(・・・多分)。
●記載されている情報はネットで軽く調べた程度のモノです。
●薬の年代特定に関しては『レトロな薬の年代特定法』を参照して下さい。
●「旧字体モノ」「右書きモノ」などの「〜モノ」は私が勝手に名付けただけです。
●「陸軍衛生材料廠」の品を「陸軍衛生材料」としていますが、私が勝手に呼んでるだけです。
●米帝の薬品類は『パイル二等兵の露営日記』にてご紹介致します。
「アスコルチン錠」の「アスコルチン」とは昭和13年から発売された
「田邊元三郎商店」のビタミンC製剤のこと。
名前の由来はビタミンCの化学名「アスコルビン酸」からでしょうか?
製造元の「田邊元三郎商店」は「東京田辺製薬」の前身、
「武田長兵衛商店」は「武田薬品工業」の前身となっております。
ちなみに「田辺製薬」の前身である「田邊五郎兵衛商店」は「田邊元三郎商店」の本家にあたります。
製造元の「 株式会社田邊元三郎商店」の沿革は以下の通り。
延宝6年(1678年)
「初代田邊屋五兵衛」が大坂土佐堀に「田邊屋振出薬(たなべや薬)」を製造販売する
薬種問屋を開業。
詳細時期不明
「田邊五兵衛商店」と商号変更。
明治34年(1901年)
「初代田邊元三郎」が「田邊五兵衛商店」を独立し、
東京日本橋に薬種問屋「田邊元三郎商店」を創業。
※「初代田邊元三郎」は「十二代田邊五兵衛」の次男
大正10年(1921年)
「株式会社田邊元三郎商店」に改組。
昭和18年(1943年)
「東京田辺製薬株式会社」に社名変更。
平成11年(1999年)
「三菱化学」と合併、医薬事業を分社化・統合して「三菱東京製薬株式会社」を設立。
平成13年(2001年)
「ウェルファイド株式会社」と合併し「三菱ウェルファーマ株式会社」を設立。
平成19年(2007年)
「田辺製薬株式会社」と合併し「田辺三菱製薬株式会社」を設立。
製造元の「株式会社武田長兵衛商店」の沿革は以下の通り。
天明元年(1781年)
「初代近江屋長兵衛」が大阪道修町に薬種仲買商店「近江屋長兵衛商店」を創業。
詳細時期不明
「武田長兵衛商店」と商号変更。
大正14年(1925年)
「株式会社武田長兵衛商店」設立。
昭和18年(1943年)
「武田薬品工業株式会社」に社名変更。
外箱
色使いと言い英語表記と言い、なかなかオシャレでハイカラな印象を受けます。
漢字が「旧字体」で書かれている、いわゆる「旧字体モノ」ですので、
昭和30年以前の品であると推測出来ます。
横書き文字が右から左に書かれている、いわゆる「右書きモノ」ですので、
戦前~戦後直後の品であると推測出来ます。
「株式会社田邊元三郎商店」名義ですので、大正10~昭和18年の品であると判断出来ます。
「株式会社武田長兵衛商店」名義ですので、大正14~昭和18年の品であると判断出来ます。
住所に「東京市」と記載されている、いわゆる「東京市モノ」ですので、
明治22年~昭和18年の品であると判断出来ます。
収入印紙が貼られていませんので、大正15年以降の品であると判断出来ます。
価格単位が「銭」となっていますので、昭和28年以前の品であると判断出来ます。
「マル停」(停止価格)が押されている価格統制品、いわゆる「統制品モノ」ですので、
昭和15~21年の品であると判断出来ます。
以上のことから、この品が昭和15~18年に製造されたと判断出来ますね。
残念ながら未開封品の為、中身をご紹介することが出来ません。
(ビタミンCなので何となく黄色い錠剤のような気が・・・いや、たぶん白でしょうね)
この薬品に関する追加情報をお持ちの方は、
「コメント」または「メッセージを送る」から御教授下さい。
それでは、またのお越しを・・・
【室長日誌】
田辺系の製薬会社が合併を繰り返し、一つになってたとは・・・知らなかった。
今回の記事とは関係ありませんが、本日は「終戦記念日」ですね。
かの大戦に於いて亡くなられた多くの方々にご冥福をお祈りいたします。
【関連リンク】
田辺三菱製薬株式会社ホームページ
武田薬品工業株式会社ホームページ
東京田辺製薬 - Wikipedia
田辺三菱製薬 - Wikipedia
武田薬品工業 - Wikipedia
【当資料室の注意事項】
●ご紹介する薬品に違法な物は含まれておりません(・・・多分)。
●記載されている情報はネットで軽く調べた程度のモノです。
●薬の年代特定に関しては『レトロな薬の年代特定法』を参照して下さい。
●「旧字体モノ」「右書きモノ」などの「〜モノ」は私が勝手に名付けただけです。
●「陸軍衛生材料廠」の品を「陸軍衛生材料」としていますが、私が勝手に呼んでるだけです。
●米帝の薬品類は『パイル二等兵の露営日記』にてご紹介致します。
Posted by パイル二等兵 at 12:00│Comments(0)
│栄養剤・滋養強壮剤