2012年11月11日
No.050:東洋ペニシリンパウダー
ようこそ大日本衛生資料室へ。 本日ご紹介する資料はコチラ・・・
資料No.050:東洋ペニシリンパウダー

品名 : 東洋ペニシリンパウダー
製造 : 東洋醸造株式会社
分類 : ベビーパウダー(ペニシリン散布剤)
年代 : 昭和34年(1959年)頃
定価 : 100円
寸法 : 8.4×8.4×4.7cm
在庫 : 1個
資料No.050:東洋ペニシリンパウダー

品名 : 東洋ペニシリンパウダー
製造 : 東洋醸造株式会社
分類 : ベビーパウダー(ペニシリン散布剤)
年代 : 昭和34年(1959年)頃
定価 : 100円
寸法 : 8.4×8.4×4.7cm
在庫 : 1個
子供にふさわしくないベビーパウダー、「東洋ペニシリンパウダー」です。
ベビーパウダーに抗生物質である「ペニシリン」を配合させている辺りが時代を感じさせますね。
今では耐性やアレルギーの問題が知られていますが、
当時はまだ第二次世界大戦で活躍した「ペニシリン」への信奉が根付いていたのでしょう。
無知とは恐ろしい・・・
製造元の「東洋醸造」は醸造・酒造メーカーですが製薬部門もあったようです。
医療品としては今回の「東洋ペニシリンパウダー」と後継商品と思われる
「東洋パウダー」の2種が確認できました。
「醸造」と「ベビーパウダー」には何らかの関係があるのでしょうか・・・?
製造元の「東洋醸造株式会社」の沿革は以下の通り。
大正9年(1920年)
静岡で酒造会社として創業。
昭和33年(1958年)
「旭化成工業」と資本・業務提携。
昭和35年(1960年)
「旭化成」と発酵工業・製薬で提携。
昭和45年(1970年)
「旭化成」の傘下に入る。
平成4年(1992年)
「旭化成工業」と対等合併。
外箱


ブリキ缶に昭和30~40年代を象徴するかのようなレトロな絵が描かれています。
もしかして有名な作家さんの手による作品かもしれませんね。
主要成分の一つに掲げられている「フラシン」は現在では「ニトロフラゾン」と呼ばれる抗菌剤で、
発癌性を示す試験結果が出たことから、
食用・動物への使用を日本を含む多くの国で禁止されているようです。
裏面に「最終有効年月 昭 36. 1」、側面に「24ヵ月有効」とありますので、
逆算すると昭和34年の1月頃に製造されたものだと判断出来ます。
中身

同じ作家さんの手によるレトロなイラストが内蓋にも描かれていますね。
付属品として、パタパタと塗布するモノ(名前が分からない・・・)が入っています。
残念ながら未開封品の為、これ以上中身をご紹介することが出来ません。
この薬品に関する追加情報をお持ちの方は、
「コメント」または「メッセージを送る」から御教授下さい。
それでは、またのお越しを・・・
【室長日誌】
このイラストをこの時代の商品で良く見かけるのですが、どなたが描かれているのでしょう?
もしかして、このような手法&雰囲気のイラストが流行っていたんですかね?
【関連リンク】
ペニシリン - Wikipedia
【当資料室の注意事項】
●ご紹介する薬品に違法な物は含まれておりません(・・・多分)。
●記載されている情報はネットで軽く調べた程度のモノです。
●薬の年代特定に関しては『レトロな薬の年代特定法』を参照して下さい。
●「旧字体モノ」「右書きモノ」などの「〜モノ」は私が勝手に名付けただけです。
●「陸軍衛生材料廠」の品を「陸軍衛生材料」としていますが、私が勝手に呼んでるだけです。
●米帝の薬品類は『パイル二等兵の露営日記』にてご紹介致します。
ベビーパウダーに抗生物質である「ペニシリン」を配合させている辺りが時代を感じさせますね。
今では耐性やアレルギーの問題が知られていますが、
当時はまだ第二次世界大戦で活躍した「ペニシリン」への信奉が根付いていたのでしょう。
無知とは恐ろしい・・・
製造元の「東洋醸造」は醸造・酒造メーカーですが製薬部門もあったようです。
医療品としては今回の「東洋ペニシリンパウダー」と後継商品と思われる
「東洋パウダー」の2種が確認できました。
「醸造」と「ベビーパウダー」には何らかの関係があるのでしょうか・・・?
製造元の「東洋醸造株式会社」の沿革は以下の通り。
大正9年(1920年)
静岡で酒造会社として創業。
昭和33年(1958年)
「旭化成工業」と資本・業務提携。
昭和35年(1960年)
「旭化成」と発酵工業・製薬で提携。
昭和45年(1970年)
「旭化成」の傘下に入る。
平成4年(1992年)
「旭化成工業」と対等合併。
外箱


ブリキ缶に昭和30~40年代を象徴するかのようなレトロな絵が描かれています。
もしかして有名な作家さんの手による作品かもしれませんね。
主要成分の一つに掲げられている「フラシン」は現在では「ニトロフラゾン」と呼ばれる抗菌剤で、
発癌性を示す試験結果が出たことから、
食用・動物への使用を日本を含む多くの国で禁止されているようです。
裏面に「最終有効年月 昭 36. 1」、側面に「24ヵ月有効」とありますので、
逆算すると昭和34年の1月頃に製造されたものだと判断出来ます。
中身

同じ作家さんの手によるレトロなイラストが内蓋にも描かれていますね。
付属品として、パタパタと塗布するモノ(名前が分からない・・・)が入っています。
残念ながら未開封品の為、これ以上中身をご紹介することが出来ません。
この薬品に関する追加情報をお持ちの方は、
「コメント」または「メッセージを送る」から御教授下さい。
それでは、またのお越しを・・・
【室長日誌】
このイラストをこの時代の商品で良く見かけるのですが、どなたが描かれているのでしょう?
もしかして、このような手法&雰囲気のイラストが流行っていたんですかね?
【関連リンク】
ペニシリン - Wikipedia
【当資料室の注意事項】
●ご紹介する薬品に違法な物は含まれておりません(・・・多分)。
●記載されている情報はネットで軽く調べた程度のモノです。
●薬の年代特定に関しては『レトロな薬の年代特定法』を参照して下さい。
●「旧字体モノ」「右書きモノ」などの「〜モノ」は私が勝手に名付けただけです。
●「陸軍衛生材料廠」の品を「陸軍衛生材料」としていますが、私が勝手に呼んでるだけです。
●米帝の薬品類は『パイル二等兵の露営日記』にてご紹介致します。
Posted by パイル二等兵 at 12:00│Comments(0)
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