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2011年11月14日

No.026:カラニウム葉末

ようこそ大日本衛生資料室へ。 本日ご紹介する資料はコチラ・・・


資料No.026:カラニウム葉末
No.026:カラニウム葉末
   品名 : カラニウム葉末
   製造 : 内服薬(ジャワ島製薬株式会社)
   分類 : 熱帯薬草製剤
   年代 : 昭和18~20年(1943~1945年)
   定価 : 不明(30g入) ※値札は7円40銭
   寸法 : 9.5×4.5×4.5cm
   在庫 : 1個

南の島からの贈り物「カラニウム葉末」です。

「ペラゴニウム」と言う植物から作った結核を始めとする気管支系の薬のようです。
「カラニウム」は何らかの物質名かと思いきや、
検索してもヒットしないので単なる商品名かもしれませんね。


製造元の「ジャワ島製薬株式会社」の沿革については詳細不明。
インドネシアの日本軍統治時代に出来た製薬会社でしょうか?
社名からして、ジャワ島の会社だと思いがちですが、所在地は東京です。
ちなみに現在の「ジャワ島製薬」の跡地はコチラ⇒『ジリジリ:ジャワ島製薬跡地?

【2017年5月6日追記】 情報提供:utatan殿
 とても懐かしく読ませて頂きました。
 ジャワ島製薬が空襲で焼けるまでの約3年間、姉と共にジャワ島製薬に勤めていました。
 14歳から17歳までです。
 3階建ての社屋は私の伯父が建築した関係で住込みで働いていました。
 社長の織田義太郎さんはとても良い人でした。
 市電が通る 道を挟んだ向かい側にミルクホールがあり行ってみたかったのですが
 不良が行く所と言われ一度も行くことが出来ませんでした。
 偶然見つけましたが、このブログで取り上げてもらい、有難うございました。


ジャワ島製薬は空襲で焼けたとのことなので、昭和20年頃には存在しないことになりますね。
社長の名前が「織田義太郎」と言うことも判明いたしました。



外箱
No.026:カラニウム葉末
No.026:カラニウム葉末
ジャワ島感があると言えばある、ないと言えばない・・・微妙なデザインですね。


漢字が「旧字体」で書かれている、いわゆる「旧字体モノ」ですので、
昭和30年以前の品であると推測出来ます。

横書き文字が右から左に書かれている、いわゆる「右書きモノ」ですので、
戦前~戦後直後の品であると推測出来ます。

「ジャワ島製薬」は空襲で焼失していますので、昭和20年以前の品であると推測出来ます。

住所に「東京都」と記載されていますので、昭和18年以降の品であると判断出来ます。

住所に「小石川区」と記載されていますので、明治11年~昭和22年の品であると判断出来ます。

収入印紙が貼られていませんので、大正15年以降の品であると判断出来ます。

価格単位が「銭」となっていますので、昭和28年以前の品であると判断出来ます。

「マル公」(公定価格)が押されている価格統制品、いわゆる「統制品モノ」ですので、
昭和15~27年の品であると判断出来ます。

以上のことから、この品が昭和18~20年に製造されたと判断出来ますね。



内箱
No.026:カラニウム葉末
外箱同様のデザインですね。



説明書と注文書  ※画像をクリックすると拡大します
No.026:カラニウム葉末
No.026:カラニウム葉末
住所が「小川石区」と誤植されてます。

注文書は「受領票」、「受付票」、「振込票」、「振込通知票」の4枚綴り。



残念ながら未開封品の為、中身をご紹介することが出来ません。



この薬品に関する追加情報をお持ちの方は、
「コメント」または「メッセージを送る」から御教授下さい。

それでは、またのお越しを・・・



【室長日誌】
 気が付けば1ヶ月振りの更新・・・最低でも週一で更新する予定だったのに。
 紹介する薬は腐るほどあるので、ペースを上げたい所です。


【旧コメント欄】
 おはようございます
 怪しげな名前の製薬会社ですね・・・
 適応症に肺結核とかマラリヤなんて書いてありますが
 医者行ったほうがいいんじゃない?ってかんじですが(笑)
 飲み薬で直したんでしょうかね~
                    Posted by pada at 2011年11月16日 08:10

 こんにちは!
 ジャワ島製薬とは、これまたえらく香ばしい会社名ですね~(笑)
 熱帯薬草ってのも、めちゃめちゃ怪しいし・・・
 さらに極めつけは、駕籠町はうちの近所なんです・・・
 どこにあったんだ、ジャワ島製薬!
 ジャワ島製薬(跡地?)を探しに行きたくなってきました(笑)
                    Posted by Yotazo at 2011年12月04日 23:40

 こんばんは
 ジャワ島製薬行ってきました!
 予想通りな結果でしたが・・・(笑)
 うちのブログに記事として書いておきましたのでどうぞ!
                    Posted by Yotazo at 2011年12月07日 00:35

 とても懐かしく読ませて頂きました。
 ジャワ島製薬が空襲で焼けるまでの約3年間、姉と共にジャワ島製薬に勤めていました。
 14歳から17歳までです。
 3階建ての社屋は私の伯父が建築した関係で住込みで働いていました。
 社長の織田義太郎さんはとても良い人でした。
 市電が通る 道を挟んだ向かい側にミルクホールがあり、
 行ってみたかったのですが不良が行く所と言われ一度も行くことが出来ませんでした。
 偶然見つけましたが、このブログで取り上げてもらい、有難うございました。
                    Posted by utatan at 2017年05月04日 08:56


【当資料室の注意事項】
 ●ご紹介する薬品に違法な物は含まれておりません(・・・多分)。
 ●記載されている情報はネットで軽く調べた程度のモノです。
 ●薬の年代特定に関しては『レトロな薬の年代特定法』を参照して下さい。
 ●「旧字体モノ」「右書きモノ」などの「〜モノ」は私が勝手に名付けただけです。
 ●「陸軍衛生材料廠」の品を「陸軍衛生材料」としていますが、私が勝手に呼んでるだけです。
 ●米帝の薬品類は『パイル二等兵の露営日記』にてご紹介致します。


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Posted by パイル二等兵 at 12:00│Comments(0)内服薬
 
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