2017年04月29日
No.097:高張糖液(其ノ弐)
ようこそ大日本衛生資料室へ。 本日ご紹介する資料はコチラ・・・
資料No.097:高張糖液(其ノ弐)

品名 : 高張糖液
製造 : 第一製薬株式会社
管理 : 陸軍衛生材料廠
分類 : 陸軍衛生材料(滅菌高張葡萄糖液)
年代 : 昭和19年(1944年)4月
定価 : 支給品
寸法 : 14.8×12×3.8cm
個数 : 2箱
資料No.097:高張糖液(其ノ弐)
品名 : 高張糖液
製造 : 第一製薬株式会社
管理 : 陸軍衛生材料廠
分類 : 陸軍衛生材料(滅菌高張葡萄糖液)
年代 : 昭和19年(1944年)4月
定価 : 支給品
寸法 : 14.8×12×3.8cm
個数 : 2箱
兵隊さんの栄養補給に最適、「高張糖液」です。
「高張糖液」は現在で言うところの「ブドウ糖注射液」だと思います。
「ブドウ糖注射液」は栄養補給・水分補給、その他の注射液の希釈に使用するようです。
当初製造元が不明でしたが表に「第一」と小さく印刷されていたので少し調べたところ、
裏の製造元のスタンプのマークが「第一製薬」のものと判明しました。
製造元の「第一製薬株式会社」の沿革は以下の通り。
大正4年(1915年)
「慶松勝左衛門」が「アーセミン商会」を設立。
大正7年(1918年)
「第一製薬株式会社」に改組。 初代社長に「柴田清之助」が就任。
平成17年(2005年)
「三共株式会社」と共同持株会社「第一三共株式会社」を設立。
平成19年(2007年)
「第一三共株式会社」に完全統合。
※医療品部門は平成18年に「第一三共ヘルスケア株式会社」に継承済み
管理元の「陸軍衛生材料廠」についてはこちらを参照⇒『陸軍衛生材料廠』
外箱

毎度おなじみ武骨で味気ない官給品・・・ですがそれが良い。
漢字が「旧字体」で書かれている、いわゆる「旧字体モノ」ですので、
昭和30年以前の品であると推測出来ます。
戦時中にも係わらず、横書きの文字が現在と同じ左から右に書かれています。
何故か「陸軍衛生材料」は、当時主流だった右から左に書く「右書きモノ」ではないのです。
軍用品ですので、戦前の品であると判断出来ます。
「昭和19年4月」のスタンプが押されているので、
この品が昭和19年4月14日に製造されたと判断出来ますね。
ちなみに陸軍の検品スタンプは「昭和19年7月」となってます。
中身

厚紙の台座にアンプルが5本入っています。
品名などの情報が書かれた紙がアンプルに貼られています。
本来「ブドウ糖注射液」は無色透明なのですが、こちらは黄色をしていますね。
どうやらビタミン類を添加したものはこのような色になるようです。
この薬品に関する追加情報をお持ちの方は、
「コメント」または「メッセージを送る」から御教授下さい。
それでは、またのお越しを・・・
【室長日誌】
1年以上前に旧ブログで執筆中だった記事の投稿です。
【関連リンク】
第一三共株式会社ホームページ
第一製薬 - Wikipedia
【当資料室の注意事項】
●ご紹介する薬品に違法な物は含まれておりません(・・・多分)。
●記載されている情報はネットで軽く調べた程度のモノです。
●薬の年代特定に関しては『レトロな薬の年代特定法』を参照して下さい。
●「旧字体モノ」「右書きモノ」などの「〜モノ」は私が勝手に名付けただけです。
●「陸軍衛生材料廠」の品を「陸軍衛生材料」としていますが、私が勝手に呼んでるだけです。
●米帝の薬品類は『パイル二等兵の露営日記』にてご紹介致します。
「高張糖液」は現在で言うところの「ブドウ糖注射液」だと思います。
「ブドウ糖注射液」は栄養補給・水分補給、その他の注射液の希釈に使用するようです。
当初製造元が不明でしたが表に「第一」と小さく印刷されていたので少し調べたところ、
裏の製造元のスタンプのマークが「第一製薬」のものと判明しました。
製造元の「第一製薬株式会社」の沿革は以下の通り。
大正4年(1915年)
「慶松勝左衛門」が「アーセミン商会」を設立。
大正7年(1918年)
「第一製薬株式会社」に改組。 初代社長に「柴田清之助」が就任。
平成17年(2005年)
「三共株式会社」と共同持株会社「第一三共株式会社」を設立。
平成19年(2007年)
「第一三共株式会社」に完全統合。
※医療品部門は平成18年に「第一三共ヘルスケア株式会社」に継承済み
管理元の「陸軍衛生材料廠」についてはこちらを参照⇒『陸軍衛生材料廠』
外箱
毎度おなじみ武骨で味気ない官給品・・・ですがそれが良い。
漢字が「旧字体」で書かれている、いわゆる「旧字体モノ」ですので、
昭和30年以前の品であると推測出来ます。
戦時中にも係わらず、横書きの文字が現在と同じ左から右に書かれています。
何故か「陸軍衛生材料」は、当時主流だった右から左に書く「右書きモノ」ではないのです。
軍用品ですので、戦前の品であると判断出来ます。
「昭和19年4月」のスタンプが押されているので、
この品が昭和19年4月14日に製造されたと判断出来ますね。
ちなみに陸軍の検品スタンプは「昭和19年7月」となってます。
中身
厚紙の台座にアンプルが5本入っています。
品名などの情報が書かれた紙がアンプルに貼られています。
本来「ブドウ糖注射液」は無色透明なのですが、こちらは黄色をしていますね。
どうやらビタミン類を添加したものはこのような色になるようです。
この薬品に関する追加情報をお持ちの方は、
「コメント」または「メッセージを送る」から御教授下さい。
それでは、またのお越しを・・・
【室長日誌】
1年以上前に旧ブログで執筆中だった記事の投稿です。
【関連リンク】
第一三共株式会社ホームページ
第一製薬 - Wikipedia
【当資料室の注意事項】
●ご紹介する薬品に違法な物は含まれておりません(・・・多分)。
●記載されている情報はネットで軽く調べた程度のモノです。
●薬の年代特定に関しては『レトロな薬の年代特定法』を参照して下さい。
●「旧字体モノ」「右書きモノ」などの「〜モノ」は私が勝手に名付けただけです。
●「陸軍衛生材料廠」の品を「陸軍衛生材料」としていますが、私が勝手に呼んでるだけです。
●米帝の薬品類は『パイル二等兵の露営日記』にてご紹介致します。
Posted by パイル二等兵 at 12:00│Comments(0)
│陸軍衛生材料