2012年03月24日
No.038:ダラー感冒薬
ようこそ大日本衛生資料室へ。 本日ご紹介する資料はコチラ・・・
資料No.038:ダラー感冒薬

品名 : ダラー感冒薬
製造 : 株式会社丹平商会
分類 : 解熱剤(解熱鎮痛)
年代 : 昭和11~15年(1936~1940年)
定価 : 50銭(10回分入、オブラート付)
寸法 : 9.5×6.5×2cm
在庫 : 15個
資料No.038:ダラー感冒薬

品名 : ダラー感冒薬
製造 : 株式会社丹平商会
分類 : 解熱剤(解熱鎮痛)
年代 : 昭和11~15年(1936~1940年)
定価 : 50銭(10回分入、オブラート付)
寸法 : 9.5×6.5×2cm
在庫 : 15個
丹平商会の風邪薬「ダラー感冒薬」です。
「ダラー」・・・一体どう言う意味なのでしょう?
英語表記は「DALLAR」となっていますのでアメリカ通貨の「DOLLAR」とは別物・・・ん~謎です。
製造元の「株式会社丹平商会」の沿革は以下の通り。
明治27年(1894年)
「森平兵衛」が「丹平商会」を大阪・心斎橋に設立。
昭和11年(1936年)
「株式会社丹平商会」に改組。
昭和32年(1957年)
社名を「丹平製薬工業」に変更。
昭和43年(1968年)
社名を「丹平製薬株式会社」に変更。
外箱


「丹平商会」らしいデザインだと思います。
漢字が「旧字体」で書かれている、いわゆる「旧字体モノ」ですので、
昭和30年以前の品であると推測出来ます。
横書き文字が右から左に書かれている、いわゆる「右書きモノ」ですので、
戦前~戦後直後の品であると推測出来ます。
「株式会社丹平商会」名義ですので、昭和11~32年の品であると判断出来ます。
収入印紙が貼られていませんので、大正15年以降の品であると判断出来ます。
「価格統制品」マークが押されていませんので、昭和15~21年以外の品であると判断できます。
また戦前の雰囲気を感じますので、昭和15年以前の品であると推測できます。
中身

オブラートは10枚入っていたのでしょうが、経年劣化で1枚に固着しています・・・
説明書 ※画像をクリックすると拡大します


説明書の右下には「インフルエンザ」と、左上には「インフエルエンザー」と、
そして外箱の裏には「インフルエンザー」と書かれています。
風邪を引かれた際は説明書裏の「ダラー感冒薬体温表」をコピーしてご利用下さい。
住所に「東京市」と記載されている、いわゆる「東京市モノ」ですので、
明治22年~昭和18年の品であると判断出来ます。
価格単位が「銭」となっていますので、昭和28年以前の品であると判断出来ます。
以上のことから、この品が昭和11~15年に製造されたと判断出来ますね。
この薬品に関する追加情報をお持ちの方は、
「コメント」または「メッセージを送る」から御教授下さい。
それでは、またのお越しを・・・
【室長日誌】
前回と同じく未開封品だと思ったら、封が剥がれているものがありました。
「丹平商会」は瓶コレクターには人気の製薬会社です。
残念ながら私は丹平商会の瓶薬を持ってません。
いや、ちゃんと確認したらあるのかも・・・たぶん無いな。
【関連リンク】
丹平製薬ホームページ
丹平製薬 - Wikipedia
【旧コメント欄】
こんばんは
ちょっと目を離した隙に怒涛のうpですね・・
薬局だけあってかなりのアイテム数ですね!
で、この薬包ですが
つい最近までこの形状で薬をくれる医者があるんですけど
注射器がいまだにガラスの注射器!
今の時代どうなんでしょう(笑)
Posted by pada at 2012年04月01日 22:04
【当資料室の注意事項】
●ご紹介する薬品に違法な物は含まれておりません(・・・多分)。
●記載されている情報はネットで軽く調べた程度のモノです。
●薬の年代特定に関しては『レトロな薬の年代特定法』を参照して下さい。
●「旧字体モノ」「右書きモノ」などの「〜モノ」は私が勝手に名付けただけです。
●「陸軍衛生材料廠」の品を「陸軍衛生材料」としていますが、私が勝手に呼んでるだけです。
●米帝の薬品類は『パイル二等兵の露営日記』にてご紹介致します。
「ダラー」・・・一体どう言う意味なのでしょう?
英語表記は「DALLAR」となっていますのでアメリカ通貨の「DOLLAR」とは別物・・・ん~謎です。
製造元の「株式会社丹平商会」の沿革は以下の通り。
明治27年(1894年)
「森平兵衛」が「丹平商会」を大阪・心斎橋に設立。
昭和11年(1936年)
「株式会社丹平商会」に改組。
昭和32年(1957年)
社名を「丹平製薬工業」に変更。
昭和43年(1968年)
社名を「丹平製薬株式会社」に変更。
外箱
「丹平商会」らしいデザインだと思います。
漢字が「旧字体」で書かれている、いわゆる「旧字体モノ」ですので、
昭和30年以前の品であると推測出来ます。
横書き文字が右から左に書かれている、いわゆる「右書きモノ」ですので、
戦前~戦後直後の品であると推測出来ます。
「株式会社丹平商会」名義ですので、昭和11~32年の品であると判断出来ます。
収入印紙が貼られていませんので、大正15年以降の品であると判断出来ます。
「価格統制品」マークが押されていませんので、昭和15~21年以外の品であると判断できます。
また戦前の雰囲気を感じますので、昭和15年以前の品であると推測できます。
中身
オブラートは10枚入っていたのでしょうが、経年劣化で1枚に固着しています・・・
説明書 ※画像をクリックすると拡大します
説明書の右下には「インフルエンザ」と、左上には「インフエルエンザー」と、
そして外箱の裏には「インフルエンザー」と書かれています。
風邪を引かれた際は説明書裏の「ダラー感冒薬体温表」をコピーしてご利用下さい。
住所に「東京市」と記載されている、いわゆる「東京市モノ」ですので、
明治22年~昭和18年の品であると判断出来ます。
価格単位が「銭」となっていますので、昭和28年以前の品であると判断出来ます。
以上のことから、この品が昭和11~15年に製造されたと判断出来ますね。
この薬品に関する追加情報をお持ちの方は、
「コメント」または「メッセージを送る」から御教授下さい。
それでは、またのお越しを・・・
【室長日誌】
前回と同じく未開封品だと思ったら、封が剥がれているものがありました。
「丹平商会」は瓶コレクターには人気の製薬会社です。
残念ながら私は丹平商会の瓶薬を持ってません。
いや、ちゃんと確認したらあるのかも・・・たぶん無いな。
【関連リンク】
丹平製薬ホームページ
丹平製薬 - Wikipedia
【旧コメント欄】
こんばんは
ちょっと目を離した隙に怒涛のうpですね・・
薬局だけあってかなりのアイテム数ですね!
で、この薬包ですが
つい最近までこの形状で薬をくれる医者があるんですけど
注射器がいまだにガラスの注射器!
今の時代どうなんでしょう(笑)
Posted by pada at 2012年04月01日 22:04
【当資料室の注意事項】
●ご紹介する薬品に違法な物は含まれておりません(・・・多分)。
●記載されている情報はネットで軽く調べた程度のモノです。
●薬の年代特定に関しては『レトロな薬の年代特定法』を参照して下さい。
●「旧字体モノ」「右書きモノ」などの「〜モノ」は私が勝手に名付けただけです。
●「陸軍衛生材料廠」の品を「陸軍衛生材料」としていますが、私が勝手に呼んでるだけです。
●米帝の薬品類は『パイル二等兵の露営日記』にてご紹介致します。
Posted by パイル二等兵 at 12:00│Comments(0)
│風邪薬・解熱剤