2011年04月05日
No.004:キナエン丸
ようこそ大日本衛生資料室へ。 本日ご紹介する資料はコチラ・・・
資料No.004:キナエン丸

品名 : キナエン丸
製造 : 小林薬品株式会社
分類 : 解熱剤(解熱強壮)
年代 : 昭和21年(1946年)~戦後直後
定価 : 9円(3日分)
寸法 : 7.4×5.1×1.4cm
在庫 :1個
資料No.004:キナエン丸

品名 : キナエン丸
製造 : 小林薬品株式会社
分類 : 解熱剤(解熱強壮)
年代 : 昭和21年(1946年)~戦後直後
定価 : 9円(3日分)
寸法 : 7.4×5.1×1.4cm
在庫 :1個
熱帯雨林の必需品、「キナエン丸」です。
「キナエン」とは「機那塩」と書き、「硫酸キニーネ」を意味します。
「硫酸キニーネ」は「マラリア原虫」の繁殖体を死滅させる「抗マラリア剤」ですので、
恐らく日本が南方を占領していた時期の物だと思われます。
製造元である「小林薬品株式会社」については謎です・・・
「小林製薬」か「小林薬品工業」のいずれかだと思うのですが判断不能。
(名古屋にゆかりがあるのは「小林製薬」)
現存する「小林薬品株式会社」は医療機器メーカーで、
名古屋にもゆかりが無さそうでしたので除外しました。
おそらく現在の「小林製薬」なのでしょうが、
「小林薬品株式会社」を名乗っていた時代が見つかりません。
もしかしたら子会社・系列会社なのかもしれませんね。
一応「小林製薬株式会社」の沿革を・・・
明治19年(1886年)
「小林忠兵衛」(創業者)が名古屋市で雑貨屋「合名会社小林盛大堂」を設立。
明治27年(1894年)
製薬業に進出。
大正元年(1912年)
大阪市東区に「合資会社小林大薬房」を設立。
大正8年(1919年)
「合名会社小林盛大堂」と「合資会社小林大薬房」を合併し、
大阪市西成区に「株式会社小林大薬房」を創立。
昭和15年(1940年)
「株式会社小林大薬房」から製剤部門を分離し、「小林製薬株式会社」を設立。
昭和31年(1956年)
「株式会社小林大薬房」と「小林製薬株式会社」を合併し、社名を「小林製薬株式会社」に改称。
外箱


なかなか古めかしいデザインでかっこいいですね。
漢字が「旧字体」で書かれている、いわゆる「旧字体モノ」ですので、
昭和30年以前の品であると推測出来ます。
横書き文字が右から左に書かれている、いわゆる「右書きモノ」ですので、
戦前~戦後直後の品であると推測出来ます。
収入印紙が貼られていませんので、大正15年以降の品であると判断出来ます。
「価格統制品」マークが押されていませんので、昭和15~21年以外の品であると判断できます。
「金9円」は戦前の品だと仮定すると非常に高価になってしまいますので、
戦後の品であると推測できます。
以上のことから、この品が昭和21年~戦後直後に製造されたと判断出来ますね。
残念ながら未開封品の為、中身をご紹介することが出来ません。
この薬品に関する追加情報をお持ちの方は、
「コメント」または「メッセージを送る」から御教授下さい。
それでは、またのお越しを・・・
【室長日誌】
「キニーネ」が違法薬物の可能性があったので没ネタになる所でしたが、
「硫酸キニーネ」は違法薬物では無かったので一安心です。
【関連リンク】
小林製薬ホームページ
小林薬品工業ホームページ
小林製薬 - Wikipedia
小林薬品工業 - Wikipedia
キニーネ - Wikipedia
【旧コメント欄】
これは、マラリア以外の、風邪・頭痛・神経痛に効くとは怪しき万能薬ですね!
Posted by 物好き at 2011年04月05日 14:18
【当資料室の注意事項】
●ご紹介する薬品に違法な物は含まれておりません(・・・多分)。
●記載されている情報はネットで軽く調べた程度のモノです。
●薬の年代特定に関しては『レトロな薬の年代特定法』を参照して下さい。
●「旧字体モノ」「右書きモノ」などの「〜モノ」は私が勝手に名付けただけです。
●「陸軍衛生材料廠」の品を「陸軍衛生材料」としていますが、私が勝手に呼んでるだけです。
●米帝の薬品類は『パイル二等兵の露営日記』にてご紹介致します。
「キナエン」とは「機那塩」と書き、「硫酸キニーネ」を意味します。
「硫酸キニーネ」は「マラリア原虫」の繁殖体を死滅させる「抗マラリア剤」ですので、
恐らく日本が南方を占領していた時期の物だと思われます。
製造元である「小林薬品株式会社」については謎です・・・
「小林製薬」か「小林薬品工業」のいずれかだと思うのですが判断不能。
(名古屋にゆかりがあるのは「小林製薬」)
現存する「小林薬品株式会社」は医療機器メーカーで、
名古屋にもゆかりが無さそうでしたので除外しました。
おそらく現在の「小林製薬」なのでしょうが、
「小林薬品株式会社」を名乗っていた時代が見つかりません。
もしかしたら子会社・系列会社なのかもしれませんね。
一応「小林製薬株式会社」の沿革を・・・
明治19年(1886年)
「小林忠兵衛」(創業者)が名古屋市で雑貨屋「合名会社小林盛大堂」を設立。
明治27年(1894年)
製薬業に進出。
大正元年(1912年)
大阪市東区に「合資会社小林大薬房」を設立。
大正8年(1919年)
「合名会社小林盛大堂」と「合資会社小林大薬房」を合併し、
大阪市西成区に「株式会社小林大薬房」を創立。
昭和15年(1940年)
「株式会社小林大薬房」から製剤部門を分離し、「小林製薬株式会社」を設立。
昭和31年(1956年)
「株式会社小林大薬房」と「小林製薬株式会社」を合併し、社名を「小林製薬株式会社」に改称。
外箱
なかなか古めかしいデザインでかっこいいですね。
漢字が「旧字体」で書かれている、いわゆる「旧字体モノ」ですので、
昭和30年以前の品であると推測出来ます。
横書き文字が右から左に書かれている、いわゆる「右書きモノ」ですので、
戦前~戦後直後の品であると推測出来ます。
収入印紙が貼られていませんので、大正15年以降の品であると判断出来ます。
「価格統制品」マークが押されていませんので、昭和15~21年以外の品であると判断できます。
「金9円」は戦前の品だと仮定すると非常に高価になってしまいますので、
戦後の品であると推測できます。
以上のことから、この品が昭和21年~戦後直後に製造されたと判断出来ますね。
残念ながら未開封品の為、中身をご紹介することが出来ません。
この薬品に関する追加情報をお持ちの方は、
「コメント」または「メッセージを送る」から御教授下さい。
それでは、またのお越しを・・・
【室長日誌】
「キニーネ」が違法薬物の可能性があったので没ネタになる所でしたが、
「硫酸キニーネ」は違法薬物では無かったので一安心です。
【関連リンク】
小林製薬ホームページ
小林薬品工業ホームページ
小林製薬 - Wikipedia
小林薬品工業 - Wikipedia
キニーネ - Wikipedia
【旧コメント欄】
これは、マラリア以外の、風邪・頭痛・神経痛に効くとは怪しき万能薬ですね!
Posted by 物好き at 2011年04月05日 14:18
【当資料室の注意事項】
●ご紹介する薬品に違法な物は含まれておりません(・・・多分)。
●記載されている情報はネットで軽く調べた程度のモノです。
●薬の年代特定に関しては『レトロな薬の年代特定法』を参照して下さい。
●「旧字体モノ」「右書きモノ」などの「〜モノ」は私が勝手に名付けただけです。
●「陸軍衛生材料廠」の品を「陸軍衛生材料」としていますが、私が勝手に呼んでるだけです。
●米帝の薬品類は『パイル二等兵の露営日記』にてご紹介致します。
Posted by パイル二等兵 at 12:00│Comments(0)
│風邪薬・解熱剤