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2013年11月25日

No.078:小児せきどめ薬

ようこそ大日本衛生資料室へ。 本日ご紹介する資料はコチラ・・・


資料No.078:小児せきどめ薬
No.078:小児せきどめ薬
   品名 : 小児せきどめ薬
   製造 : 別府温泉化学研究所
   販売 : 薬業連盟連鎖店
   分類 : 小児薬(咳止め)
   年代 : 大正15年~昭和15年(1926~1940年)
   定価 : 20銭
   寸法 : 9.2×6.8cm
   個数 : 1個

「小児せきどめ薬」です。

これと言って何の変哲もない子供用の咳止めですね。


製造元の「別府温泉化学研究所」の沿革については詳細不明が、
昭和59年にジェネリック医薬品で有名な「東和薬品」に買収され
注射薬製造の大分工場となったようなので、
その年までは存続したと言うことになりますね。 (大分工場は平成29年閉鎖)

医薬品「温泉~」シリーズや、「九州」や「自然科学」に関する書物も戦前に出版していたもよう。 


販売元の「薬業連盟連鎖店」の沿革については詳細不明。
事務所の住所が「別府市」となっていますので、
「大分県」もしくは「別府市」の薬局組合みたいなものでしょうか?



外袋
No.078:小児せきどめ薬
「別府温泉化学研究所」の「薬業連盟連鎖店」シリーズの基本的デザインに、
小児薬を表す幼児の絵が描かれていますね。

幼児の絵が妙にリアルなペンタッチで、可愛さとは程遠い雰囲気を醸し出しています。

用法の欄で、現在なら「~才」と表記するところを「~年」と表記されてます。
「一五年以下七年迄ハ・・・」と言う文言を見ると、何だか刑期が書かれている気がしますね・・・


漢字が「旧字体」で書かれている、いわゆる「旧字体モノ」ですので、
昭和30年以前の品であると推測出来ます。

横書き文字が右から左に書かれている、いわゆる「右書きモノ」ですので、
戦前~戦後直後の品であると推測出来ます。

収入印紙が貼られていませんので、大正15年以降の品であると判断出来ます。

価格単位が「銭」となっていますので、昭和28年以前の品であると判断出来ます。

「価格統制品」マークが押されていませんので、昭和15~21年以外の品であると判断できます。
また戦前の雰囲気を感じますので、昭和15年以前の品であると推測できます。

以上のことから、この品が大正15年~昭和15年に製造されたと判断出来ますね。



残念ながら未開封品の為、中身をご紹介することが出来ません。



この薬品に関する追加情報をお持ちの方は、
「コメント」または「メッセージを送る」から御教授下さい。

それでは、またのお越しを・・・



【室長日誌】
 風邪を引いても咳に苦しんだ経験があまりなく、咳に特化した咳止め薬を飲んだことはないです。


【当資料室の注意事項】
 ●ご紹介する薬品に違法な物は含まれておりません(・・・多分)。
 ●記載されている情報はネットで軽く調べた程度のモノです。
 ●薬の年代特定に関しては『レトロな薬の年代特定法』を参照して下さい。
 ●「旧字体モノ」「右書きモノ」などの「〜モノ」は私が勝手に名付けただけです。
 ●「陸軍衛生材料廠」の品を「陸軍衛生材料」としていますが、私が勝手に呼んでるだけです。
 ●米帝の薬品類は『パイル二等兵の露営日記』にてご紹介致します。


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Posted by パイル二等兵 at 11:25│Comments(0)小児薬
 
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