No.174:正真熊胆
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資料No.174:正真熊胆
品名 : 正真熊胆
販売 : 会津製薬株式会社
分類 : 胃腸薬
年代 : 大正15年〜昭和28年(1926~1953年)
定価 : 30銭(4厘入)
寸法 : 9.7×7cm
個数 : 2個
会津製薬の「正真熊胆」です。
「熊胆(ゆうたん)」もしくは「熊の胆(い)」は、熊の胆嚢を乾燥させて造られた生薬で、
基本的には消化器系全般の薬として用いられるそうです。
「熊胆」に「牛胆」を混ぜたものを「複方熊胆」と呼ぶらしいので、
「正真熊胆」は「熊胆」のみのものを、そう呼ぶのかもしれません。
製造元の「会津製薬株式会社」の沿革については詳細不明。
外袋
いかにも地方の伝統薬といったデザインですね。
漢字が「旧字体」で書かれている、いわゆる「旧字体モノ」ですので、
昭和30年以前の品であると推測出来ます。
住所に「喜多方町」と記載されていますので、明治22年〜昭和29年の品であると判断出来ます。
価格単位が「銭」となっていますので、昭和28年以前の品であると判断出来ます。
収入印紙が貼られていませんので、大正15年以降の品であると判断出来ます。
以上のことから、この品が大正15年〜昭和28年に製造されたと判断出来ますね。
残念ながら未開封品の為、中身をご紹介することが出来ません。
この薬品に関する追加情報をお持ちの方は、
「コメント」または「メッセージを送る」から御教授下さい。
それでは、またのお越しを・・・
【室長日誌】
今年は昭和100年ですがこれと言って昭和ブームは起きてませんね。
【当資料室の注意事項】
●ご紹介する薬品に違法な物は含まれておりません(・・・多分)。
●記載されている情報はネットで軽く調べた程度のモノです。
●薬の年代特定に関しては『
レトロな薬の年代特定法』を参照して下さい。
●「旧字体モノ」「右書きモノ」などの「〜モノ」は私が勝手に名付けただけです。
●「陸軍衛生材料廠」の品を「陸軍衛生材料」としていますが、私が勝手に呼んでるだけです。
●米帝の薬品類は『
パイル二等兵の露営日記』にてご紹介致します。
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