No.174:正真熊胆

パイル二等兵

2025年04月21日 03:00

ようこそ大日本衛生資料室へ。 本日ご紹介する資料はコチラ・・・


資料No.174:正真熊胆

   品名 : 正真熊胆
   販売 : 会津製薬株式会社
   分類 : 胃腸薬
   年代 : 大正15年〜昭和28年(1926~1953年)
   定価 : 30銭(4厘入)
   寸法 : 9.7×7cm
   個数 : 2個
会津製薬の「正真熊胆」です。

「熊胆(ゆうたん)」もしくは「熊の胆(い)」は、熊の胆嚢を乾燥させて造られた生薬で、
基本的には消化器系全般の薬として用いられるそうです。

「熊胆」に「牛胆」を混ぜたものを「複方熊胆」と呼ぶらしいので、
「正真熊胆」は「熊胆」のみのものを、そう呼ぶのかもしれません。


製造元の「会津製薬株式会社」の沿革については詳細不明。



外袋

いかにも地方の伝統薬といったデザインですね。


漢字が「旧字体」で書かれている、いわゆる「旧字体モノ」ですので、
昭和30年以前の品であると推測出来ます。

住所に「喜多方町」と記載されていますので、明治22年〜昭和29年の品であると判断出来ます。

価格単位が「銭」となっていますので、昭和28年以前の品であると判断出来ます。

収入印紙が貼られていませんので、大正15年以降の品であると判断出来ます。

以上のことから、この品が大正15年〜昭和28年に製造されたと判断出来ますね。



残念ながら未開封品の為、中身をご紹介することが出来ません。




この薬品に関する追加情報をお持ちの方は、
「コメント」または「メッセージを送る」から御教授下さい。

それでは、またのお越しを・・・



【室長日誌】
 今年は昭和100年ですがこれと言って昭和ブームは起きてませんね。


【当資料室の注意事項】
 ●ご紹介する薬品に違法な物は含まれておりません(・・・多分)。
 ●記載されている情報はネットで軽く調べた程度のモノです。
 ●薬の年代特定に関しては『レトロな薬の年代特定法』を参照して下さい。
 ●「旧字体モノ」「右書きモノ」などの「〜モノ」は私が勝手に名付けただけです。
 ●「陸軍衛生材料廠」の品を「陸軍衛生材料」としていますが、私が勝手に呼んでるだけです。
 ●米帝の薬品類は『パイル二等兵の露営日記』にてご紹介致します。
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