No.157:ペクチン
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資料No.157:ペクチン
品名 : ペクチン
製造 : 日本合同製薬株式会社
分類 : 胃腸薬(改良熊胆丸)
年代 : 昭和21〜30年(1946~1955年)
定価 : 10円(150粒入)
寸法 : 6.1×3.9×2.2cm ※外箱
個数 : 6個
熊の力で胃腸を直す「ペクチン」です。
食品添加物として複合多糖類の「ペクチン」というものがありますが、
こちらはそれとは全く関係のない「熊胆(ゆうたん)」の商品名となっています。
「熊胆」とは熊の胆嚢を乾燥させた生薬で、消化器系全般の薬として用いられるようです。
製造元の「日本合同製薬株式会社」の沿革については詳細不明。
外箱
熊の胆嚢が入っている雰囲気を感じさせないデザインですね。
漢字が「旧字体」で書かれている、いわゆる「旧字体モノ」ですので、
昭和30年以前の品であると推測出来ます。
収入印紙が貼られていませんので、大正15年以降の品であると判断出来ます。
「価格統制品」マークが押されていませんので、昭和15~21年以外の品であると判断できます。
また戦後の雰囲気を感じますので、昭和21年以降の品であると推測できます。
以上のことから、この品が昭和21〜30年に製造されたと判断出来ますね。
残念ながら未開封品の為、中身をご紹介することが出来ませんが、
振るとカラカラと軽い音がするので丸薬がそのまま紙箱の中に入っていると思います。
この薬品に関する追加情報をお持ちの方は、
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それでは、またのお越しを・・・
【室長日誌】
漢方系の高級材料にはやたらと熊が出てきますね。
【当資料室の注意事項】
●ご紹介する薬品に違法な物は含まれておりません(・・・多分)。
●記載されている情報はネットで軽く調べた程度のモノです。
●薬の年代特定に関しては『
レトロな薬の年代特定法』を参照して下さい。
●「旧字体モノ」「右書きモノ」などの「〜モノ」は私が勝手に名付けただけです。
●「陸軍衛生材料廠」の品を「陸軍衛生材料」としていますが、私が勝手に呼んでるだけです。
●米帝の薬品類は『
パイル二等兵の露営日記』にてご紹介致します。
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