「藤沢薬品工業」の「ビサチン錠(フジチーラン)」です。
「ビサチン錠」として有名なのは「大日本製薬(現・住友ファーマ)」の「ミレバール」で、
かの「ヒロポン」と瓶が共用となっています。
今回ご紹介する薬剤は「藤沢薬品工業」のものなので、瓶の形状は違う可能性がありますね。
「下剤」は作用の強さで3段階に分かれており、
「軟下剤」→「緩下剤」→「峻下剤(しゅんげざい)」の順に強くなります。
「ビサチン錠」は「緩下剤」なので中程度の作用の強さと言うことになります。
製造元の「藤沢薬品工業株式会社」の沿革は以下の通り。
明治27年(1894年)
初代「藤澤友吉」が大阪に「藤澤商店」を創業。
昭和5年(1930年)
「株式會社藤澤友吉商店」として会社法人化。
昭和18年(1943年)
「藤沢薬品工業株式会社」に改称。
平成16年(2004年)
「藤沢薬品工業」と「山之内製薬」の一般用医薬品事業を統合し、
「ゼファーマ株式会社」を設立。
平成17年(2005年)
「山之内製薬」と合併し、「アステラス製薬」が発足。
外箱
パラフィンの外袋が付いているのでハッキリとお見せできず申し訳ございません。
かなり質素なパッケージなので、パラフィンがなくてもあまり情報は得られないと思います。
情報が少な過ぎて、製造年代が絞り切れませんでした。
漢字が「新字体」で書かれてますので、昭和25年以降の品であると推測出来ます。
「藤沢薬品工業株式会社」名義ですので、昭和18年~平成16年の品であると判断出来ます。
収入印紙が貼られていませんので、大正15年以降の品であると判断出来ます。
「価格統制品」マークが押されていませんので、昭和15~21年以外の品であると判断できます。
また戦後の雰囲気を感じますので、昭和21年以降の品であると推測できます。
以上のことから、この品が昭和25年〜平成16年に製造されたと判断出来ますね。
残念ながら未開封品の為、中身をご紹介することが出来ません。
この薬品に関する追加情報をお持ちの方は、
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それでは、またのお越しを・・・
【室長日誌】
人生で一度も下剤を服用したことないな…と思っていたのですが、
よく考えると、健康診断でバリウム飲んだ後に下剤を服用してましたね。
【関連リンク】
アステラス製薬ホームページ
藤沢薬品工業 - Wikipedia
アステラス製薬 - Wikipedia
【当資料室の注意事項】
●ご紹介する薬品に違法な物は含まれておりません(・・・多分)。
●記載されている情報はネットで軽く調べた程度のモノです。
●薬の年代特定に関しては『
レトロな薬の年代特定法』を参照して下さい。
●「旧字体モノ」「右書きモノ」などの「〜モノ」は私が勝手に名付けただけです。
●「陸軍衛生材料廠」の品を「陸軍衛生材料」としていますが、私が勝手に呼んでるだけです。
●米帝の薬品類は『
パイル二等兵の露営日記』にてご紹介致します。