No.155:エンテラーゼ錠
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資料No.155:エンテラーゼ錠
品名 : エンテラーゼ錠
製造 : 斐太製薬株式会社
分類 : 胃腸薬(健胃整腸腸内殺菌剤)
年代 : 昭和21〜30年(1946~1955年)
定価 : 不明(値札は20円)
寸法 : 5.5×3.3×2.1cm ※外箱
個数 : 5個
斐太製薬の「エンテラーゼ錠」です。
「エンテラーゼ」とは前回紹介した「
ビオヂァスターゼ錠」の
「ビオジアスターゼ」と同じものようです。
なので「腸内殺菌剤」とありますが、基本的には「消化酵素」だと思います。
製造元の「斐太製薬株式会社」の沿革については詳細不明。
「斐太(ひだ)」とは「万葉集」で「飛騨(ひだ)国」を意味する言葉らしいです。
外箱
色味的に嫌いじゃないデザインです。
紙箱が厚く硬いので、これ自体が容器になっていると思います。
漢字が「旧字体」で書かれている、いわゆる「旧字体モノ」ですので、
昭和30年以前の品であると推測出来ます。
収入印紙が貼られていませんので、大正15年以降の品であると判断出来ます。
「価格統制品」マークが押されていませんので、昭和15~21年以外の品であると判断できます。
また戦後の雰囲気を感じますので、昭和21年以降の品であると推測できます。
以上のことから、この品が昭和21〜30年に製造されたと判断出来ますね。
残念ながら未開封品の為、中身をご紹介することが出来ません。
振ると乾いた軽い音がするので、紙箱の中に直接錠剤が入っていると推測します。
この薬品に関する追加情報をお持ちの方は、
「コメント」または「メッセージを送る」から御教授下さい。
それでは、またのお越しを・・・
【室長日誌】
疲れが溜まる速度は遅いですが、一旦溜まると回復するのに時間がかかるようになりました。
歳はとりたくないものですね。
【当資料室の注意事項】
●ご紹介する薬品に違法な物は含まれておりません(・・・多分)。
●記載されている情報はネットで軽く調べた程度のモノです。
●薬の年代特定に関しては『
レトロな薬の年代特定法』を参照して下さい。
●「旧字体モノ」「右書きモノ」などの「〜モノ」は私が勝手に名付けただけです。
●「陸軍衛生材料廠」の品を「陸軍衛生材料」としていますが、私が勝手に呼んでるだけです。
●米帝の薬品類は『
パイル二等兵の露営日記』にてご紹介致します。
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