新春に何となくふさわしい気がする、「ハッピー」です。
新年早々、薬じゃないですね・・・
「ハッピー」は昭和23年(1948年)、「専売局」時代に誕生した両切りタバコ。
理由は不明ですが昭和32年(1957年)に製造終了となっています。
文学作品等に登場することもなく、あまり有名な銘柄ではないと思います。
月桂樹をデザインしたパッケージは何度か微妙に変更されているもよう。
「ハッピー」には専売制以前に「インペリアルタバコ株式会社」より発売されていた、
初代「ハッピー」と言える銘柄が存在します。
検索しても当時のポスターしか見つからず、初代「ハッピー」がいかなるものだったのかは不明・・・
製造元の「日本専売公社」の沿革は以下の通り。
明治30年(1897年)
葉タバコの専売に先駆けて、「大蔵省」が管轄する「葉煙草専売所」を全国61箇所に設置。
明治31年(1898年)
政府が1月1日から葉タバコの専売を開始。
明治31年(1898年)
「大蔵省」の外局として「葉煙草専売所」を管轄する「専売局」を設置。
明治32年(1899年)
「葉煙草専売所」が廃止、それに代わり「専売支局」を全国56箇所に設置。
明治37年(1904年)
政府がタバコ製造の専売を開始、それに伴い「専売局」を「煙草専売局」に改組。
明治40年(1907年)
「煙草専売局」「樟脳事務局」「塩務局」を統合、新たに「専売局」を設置。
昭和24年(1949年)
「専売局」は「大蔵省」から分離独立し、「日本専売公社」が発足。
昭和60年(1985年)
「日本専売公社」は「日本たばこ産業株式会社」に専売権を継承させ解散。
外箱
パッケージは公募で選ばれた「福田杜子夫(ふくだとしお)」さんの作品で月桂樹をデザイン化したもの。
「福田杜子夫」さんは本の挿絵を描いていたプロの方のようです。
漢字が「旧字体」で書かれている、いわゆる「旧字体モノ」ですので、
昭和30年以前の品であると推測出来ます。
「日本専売公社」名義ですので、昭和24~60年の品であると判断出来ます。
「ハッピー」の生産期間から、昭和23~32年の品であると判断出来ます。
以上のことから、この品が昭和24~32年に製造されたと判断出来ますね。
当方所有の「ハッピー」の中に微妙に風合いの違う2種類(画像右と左)が存在します。
製造工場の違いか?それとも製造年の違いか? ・・・今のところ理由は不明です。
残念ながら未開封品の為、中身をご紹介することが出来ません。
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それでは、またのお越しを・・・
【室長日誌】
本年も陽の当たらない場所で細々と記事をUPしていきますので、
興味のある方は覗きに来てくださいね。
・・・興味のない方はこのブログの存在を忘れて下さい(笑)
2014年も皆様が薬に頼らず健康で過ごせますように。
【関連リンク】
JTホームページ
日本専売公社 - Wikipedia
【当資料室の注意事項】
●ご紹介する薬品に違法な物は含まれておりません(・・・多分)。
●記載されている情報はネットで軽く調べた程度のモノです。
●薬の年代特定に関しては『
レトロな薬の年代特定法』を参照して下さい。
●「旧字体モノ」「右書きモノ」などの「〜モノ」は私が勝手に名付けただけです。
●「陸軍衛生材料廠」の品を「陸軍衛生材料」としていますが、私が勝手に呼んでるだけです。
●米帝の薬品類は『
パイル二等兵の露営日記』にてご紹介致します。